実はメリットがたくさんある!
ストレスから解放される
都会では、通勤時のストレスに悩まされている人も多いはずです。遠く離れた会社へ出勤するため、満員の電車に毎日1時間も乗らなければならなかったり、他の乗客のイヤホンの音漏れにイライラしたりと、通勤時間に関する悩みは色々とあるようです。
しかし地方では、自宅と会社の距離がそこまで離れていないことが多く、バスや電車の混雑具合も比較的ゆるやかです。人口自体が少ないということもありますが、車を利用する人が多いことも地方での通勤ストレスが少ない理由のひとつです。
また出退勤の時間だけでなく、休日の外出時などにも混雑が少なくゆとりを持って楽しむことができるはずです。
住居費や物価が安い
都市部での暮らしは、家賃が高く住居費の負担が大きいようです。日本で一番住宅や土地のための負債額が多い都道府県は東京、次いで神奈川、3位が大阪です。逆に負債額の少ない都道府県は、岩手、鹿児島、北海道と続き、こういった地方ではマイホームが手に入りやすい状況であると言えます。
また賃貸でも、東京で2LDK~3DKくらいの部屋を借りようとすると家賃相場は大体15~20万円になりますが、これが同じ規模であっても例えば秋田市であれば5.95万円、大分県大分市であれば6.57万円と大きな差があることがわかります。
また、物価についても都市部と地方では差があります。様々な物価の平均値を100とした場合に、東京都は105.9、横浜市106など100を超える地域は都市部がほとんどです。一方100を下回るのは宮崎市97.1、奈良市97.4と地方都市が多いのです。物価は、日常の生活と大きな関りがあります。ひとつの品物を比べた時の差が小さかったとしても、それが日常的に使うものであれば1か月、1年、10年と経ったときの支出の差はとても大きなものになるのです。
暮らしやすい環境が整っている
少し前に話題となったなかなか保育園に子どもを預けることができない問題からもわかるように、都会で働いている子育て世代は近くに住む両親など他に頼る人がいないので、子どもを安心して任せられる環境が整っていないという悩みを持っている人が多くいます。
待機児童の数を見てみると、東京都8,586人、千葉県1,787人、大阪府1,190人と、とても厳しい状況が伺えます。しかし青森県や福井県、鳥取県や山梨県などではこれが0人であることから、難なく保育園に子どもを預けられる環境であることがわかるのです。
併せて、Uターンであれば両親と同居したり近くに住むことになるので、保育園が利用できない場合には家族のサポートが期待できます。また、地方では地域の人とのつながりが都市部に比べて強く、通学時や放課後に遊ぶ際の心配が少なく、何か問題があったときにも安心できるという声が聞かれます。
小さな子供がいる世帯の住居取得費の一部を補助してくれたり、Uターンして地元で就職する40歳未満の若者とその雇用事業主に奨励金を交付するなどの支援制度を設けている自治体もあるので、経済的にも都市部より負担が少なく生活できることが予想できます。